東京新聞

今回取り上げたはけの道や野川周辺に残されている貴重な自然環境は、都心からの近さを考えると「奇跡的」と表現してもおかしくない。はけがつくった森の、江戸時代以前からの在来植物の割合は86%。年の緑地としては驚くべき数字だ。域内道路は狭く、大規模開発と無縁だったことなどいくつもの幸運が重なった結果だろう。だが、周辺には二本の都道計画があり、目が離せない状況が続く。